探究活動
東京学芸附属高等学校の「探究活動」
概要
SSH事業をきっかけにして,全生徒を対象とした学校設定科目「SSH探究」を平成26年度に立ち上げました。現在は「課題発見する力」,「問題解決する力」,「粘り強く試行錯誤する姿勢」を育成することを目標としています。
また,担当教員や他の生徒との議論を通して探究することや,その成果をまとめて外部で発表することなどを通して,「コミュニケーション能力」や「協働する力」の育成も図っています。
現在は以下の科目として実施しています。「SSH探究基礎」および「SSH探究」の指導は全教員体制で運営しています。
・1年次「SSH探究基礎(必修1単位)」 ⋯ 探究を学ぶ
・2年次「SSH探究(必修2単位)」 ⋯ 探究に向き合う
・3年次「発展SSH探究(選択1単位)」 ⋯ 探究を深める
授業内容
1年次 SSH探究基礎
1年次の「SSH探究基礎」では,探究活動の基礎となる資質・能力の育成を目的に,グループワークを行いながら探究の手法を学びます。1学期には,まず仮説の立て方やその検証方法など,探究活動を行っていくうえで必要になる知識を体験的に学びます。例えば,次年度の探究活動の予行練習として,5人程度のグループを作り「プチ探究」に取り組みます。「プチ探究」では,「高校にどのような教科・科目を新たに作るか?」や「“まち”の社会問題を解決する方策を提案せよ」などのテーマが与えられます。それらのテーマについて,より具体的なリサーチクエスチョンを立て,解決するための探究計画を設計し,実際に探究し,その成果を9月に発表します。
2学期には,2年生の発表の様子なども見学しながら,2年次の探究活動のテーマ決めに着手します。同じような興味・関心を持つ生徒と様々なワークショップを通して,探究テーマやリサーチクエスチョンをブラッシュアップしていきます。
3学期になると,2年次の探究活動に向けてグループが仮決定され,担当教員との面談などを通して,探究計画などについて話し合います。
2年次 SSH探究
2年次の「SSH探究」では,自ら設定したテーマについて1年間かけて,実際に探究活動に取り組みます。まず,4月に担当教員と相談しながら探究のテーマを深め,探究計画をブラッシュアップしていきます。1学期の間は,10月に行われる中間発表会に向けて,各自探究活動を進めていきます。それぞれのテーマに基づいて,実験に取り組んだり,外部機関へのインタビュー調査,アンケート調査を実施したりする生徒もいます。
10月の成果発表会では,それまでの探究の成果をポスターにして発表します。成果発表会は,外部からコメンテーターを招いて行っており,自分たちの探究活動について専門性の高いフィードバックを受けることができます。発表会後は,そこでの反省(コメンテーターからの助言等)を踏まえて探究活動を進め,最終成果物として論文の作成に取り組みます。3月には,1年間の探究活動の成果をポスターにまとめ,成果報告会にて発表します。
3年次 発展SSH探究
3年次の「発展SSH探究」では,担当教員の指導のもと,2年次に探究していたテーマをさらに深く探究していきます。より高いレベルの研究を目指すべく,大学や研究機関,企業などの指導・助言を受けたり,実験施設などを借りたりしながら,9月ごろまで実験を続けます。最終的には,その成果をまとめ,国際・国内の専門的な学会での発表や,科学賞への論文投稿を行います。