探究活動

令和3年度のSSH活動報告

探究活動について

概要

SSH事業をきっかけにして図に示す目標のもと、全生徒を対象として、平成26年度に学校設定科目「SSH探究」を立ち上げた。現在は下の科目として実施している。

・1年次「SSH探究(必修1単位)」  …探究を学ぶ

・2年次「SSH探究(必修1単位)」、「総合的な探究の時間(必修1単位)」  …探究に向き合う

・3年次「発展SSH探究(選択1単位)」…探究を深める

1、2年次の「SSH探究(必修1単位)」は、月に1度の土曜日に4コマ連続の授業を設定し、全教員体制で運営している。

1、2年次の「SSH探究(必修1単位)」の今年度の年間予定を以下の表に示す。

図 探究活動の目標

 

1年2年
4月講座①「探究活動オリエンテーション」

講演会「OB・OGによる探究活動の講演会」
講演会「本校教員による探究活動のパネルディスカッション」

※事前に各グループへ生徒を仮配属(グループリーダーに探究計画を配布)

 

探究テーマと計画について担当者と話し合う

5月講演会「研究者による講演(角道亮介先生(駒澤大学文学部歴史学科))」

探究講座② リサーチクエスチョンと仮説

各自の探究活動
6月探究講座③ 探究テーマの考え方

講演会「探究活動で広げる思考と実践(岡本先生)」@講堂

各自の探究活動
7月講座④「プチ探究~導入~」

 

講座②「探究手法と定性・定量の観点」

各自の探究活動
夏休み夏の課題

「2年次探究のリサーチクエスチョンの検討」、「プチ探究の探究計画書作成」

各自の探究活動
9月講座⑤「プチ探究~実践~」各自の探究活動と中間発表会準備(ポスター作成と発表準備)

 

@各グループの教室

10月2年生 中間発表会 見学中間発表会
11月講座⑥「仮説検定」

 

講座⑦「プチ探究~発表~」

中間発表会からの反省(アドバイザーからのコメント等)を踏まえ、各自の探究活動を進める
冬休み冬の課題「2年次からの探究計画の作成」最終成果物(論文)作成
1月講座⑧「探究テーマと向き合う会」最終成果物(論文)一次提出

 

担当教員からの指導や生徒の助言を基に論文を完成させる

2月
2年次探究テーマの最終提出
最終成果物(論文)提出
3月
2年生 最終発表会 見学@各グループの教室
最終発表会

令和3年度SSH生徒研究発表会(2021.09.15)

8月4日に神戸で開催された令和3年度SSH生徒研究発表会に、本校3年生の生徒2名が地学分野で参加しました。発表タイトルは「酒匂川における礫の分布とそれに影響を与える要因」で、2年時の探究活動から続けた研究をもとに発表を行いました。

今回の発表会は緊急事態宣言下となり、感染症対策で2週間前からの健康チェックや滞在中の行動制限など、厳戒態勢での参加となりました。参加した生徒もオンラインでの打ち合わせを重ね、発表内容も一部制限はあったものの事前資料を印刷して提示するなど、直前まで試行錯誤をしての発表でした。人混みを回避するため発表も細かくグループ分けがなされており、自分たちの発表時間と他のグループの見学時間が交互にくることで、受けた刺激をすぐに発表内容に活かす様子もみられました。似た研究テーマの他県の生徒と情報交換する姿や、別のオンライン発表会で面識のあった他校の生徒と初めて対面で話ができたと喜ぶ姿がみられ、このような大変な状況下でも全国発表会に参加する意義を感じることができました。

1年生の探究活動(実践報告)

・4月

1時間目オリエンテーションとして、探究活動の概要や意義、具体的な年間スケジュールに関する説明を受けました。

2時間目は、本校卒業生3名(一昨年度卒業、男性1名,女子2名)から本校の探究活動の体験談や、得られたこと、大学以降での学びにつながったことなどについて講演(オンライン)いただきました。

3、4時間目は、本校の教員によるシンポジウムを行いました。そこで、自身の高校生活や大学以降、現在の研究活動の話を踏まえながら、探究活動を行う意義や意欲的に問題解決に臨む姿勢などについて聞きました。

・5月

講演会と探究講座をそれぞれ2時間ずつ行いました。講演会では本校の卒業生でもある角道亮介先生(駒澤大学文学部歴史学科)からオンラインで講演していただきました。自身の研究分野である考古学の研究の紹介や“学問をする”ということについて具体的な例をあげながらわかりやすく話していただきました(写真1)。

その後「リサーチクエスチョンと仮説」についての講座を行いました。本講座では、与えられたテーマから問いを立てる、問いからリサーチクエスチョンを導く,リサーチクエスチョンに対して仮説を立てる,テーマに関する文献(先行研究やニュースなどの情報)の要約を通して内容を理解できる、といったことを目標に、探究活動における「テーマ」、「リサーチクエスチョン」、「仮説」について学びました(図1)。

・6月

講演会と探究講座をそれぞれ2時間ずつ行いました。

講演会では、本校の探究活動で使用している教材「課題研究メソッド 2nd Edition(啓林館)」の著者である岡本尚也先生(一般社団法人Glocal Academy 理事長)に講演していただきました。探究活動の概要や面白さなどの探究活動のすすめ、テーマ設定、問いからリサーチクエスチョンを導くことのプロセスなどについて話していただきました(写真2)。

探究講座では「探究テーマの考え方」について学びました。本講座では、班ごとにSDGsなどの興味関心のある課題を選定して、キーワードや課題からテーマを考える活動を行いました。そして、5月の探究講座で学んだことを生かして、各班でリサーチクエスチョンを考えてみました。

・7月

2時間の探究講座を2講座行った。

初めの講座では,「定性的・定量的の観点,研究手法と研究計画書の書き方」について学びました。本講座では、探究での実験・調査で得られるデータの特徴の一つである、定性的・定量的の観点を学びました(図3)。その後、リサーチクエスチョンの解決に向けた研究の手法として、アンケート・インタービュー調査、文献調査、参与観察、実験という方法を学習しました。

あとの講座では、数回に分けて実際に探究活動のプロセスを経験する「プチ探究〜導入〜」を行いました。班ごとにテーマ(図4)を選んで、それに対して「問いを立てる」、「リサーチクエスチョンを導く」、「リサーチクエスチョンを解決するための探究計画を設計する」といった探究実践のための活動を行いました。

・9月

緊急事態宣言が発令されていたため、予定を変更して、オンライン授業による講演会と批判的思考(クリティカル・シンキング)の講座を2時間ずつ行いました。

講演会では、国立研究開発法人情報通信研究機構テラヘルツ研究センター・テラヘルツ連携研究室主任研究員の佐藤知紘先生から講演をいただきました。その際にいくつかの班について7月のプチ探究の計画について指導・助言をいただきました(写真3)。

講座では、「批判的思考(クリティカル・シンキング)」について学習しました。思考する際には様々なバイアスがかかることや、物事を客観的にみる意識を持たなければいけないことを学びました(図5)。

・10月

2年生がこれまでの探究の成果の中間発表会を行いました。例年はポスター発表形式ですが、密を避けるために口頭発表の形式としました。1年生は2年生の発表を見学しました。中間発表会では質疑応答が活発に行われました。1年生には実際に上級生がやっている探究活動について触れるいい機会になりました。

・11月

1、2時間目は本校の数学と理科の教員による探究講座「定量的なデータの活用(仮説検定)」を行い,探究活動におけるデータの定量的な扱いと統計的手法を用いた検定(仮説検定)について学びました(図6)。

3、4時間目は、9月に行う予定だった「プチ探究〜実践〜」を行いました。例年は半日(4時間)で行っているものを、今年度は短い時間で行いましたが、実験やフィールドワーク、アンケートの作成、ディベートやディスカッションなど積極的に取り組めました(写真4)。その成果をまとめた動画を作成しました。

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